JICA海外協力隊「看護師」2次選考体験談

看護師

こんにちは。きた子です。

私は2023年にJICA海外協力隊「長期派遣」「看護師」職種に応募しました。

この記事を読んでくださっている方の中には

「はじめてだからどうやって応募したら良いか分からない」

「面接でどんなことを質問されるか不安」

という方も多いでしょう。

そこで、私が面接で質問された内容を記憶の限りお伝えしたいと思います!

1次試験を通過し、これから2次試験を受ける方は必見です!

  1. はじめに JICA海外協力隊について
  2. 面接方法 「ウェブ面接」
  3. 共通質問事項
    1. 「お名前と生年月日を教えて下さい」
    2. 「希望の派遣先以外に採用になった場合でも派遣を希望しますか」
    3. 「希望派遣時期に変更はないですか」
    4. 「家族や職場などの周囲からの理解は得ていますか」
  4. 人物面接
    1. 「応募動機を教えてください」
    2. 「1分程度で自己アピールをしてください」
    3. 「派遣先では教える立場になりますが、年上の人へ教える際にどのようなことに気を付けようと思いますか」
    4. 「語学への不安があるようですが、現在、語学で取り組んでいることはありますか」
    5. 「最後に伝えたいことはありますか」
  5. 技術面接
    1. 事前課題について
    2. 「どんな経験をしましたか。」
    3. 「患者への指導経験はありますか」
    4. 「派遣される場合、病院か地域医療、どちらを希望しますか」
    5. 「感染リンクに関する活動経験はありますか」
    6. 「5Sについての活動経験はありますか」
    7. 「学生の実習指導経験はありますか」
    8. 「母子関係の経験はありますか」
    9. 「子供の栄養状態について何で評価しますか」
    10. 「あなたの強みについて教えてください」
  6. 2次選考を受けてみて感じたこと
    1. 事前準備をもっとすれば良かった
    2. 面接日は夜勤明けを避ける
    3. 感染や母子に関する経験が問われる
    4. 自分が希望要請にどれだけ適任なのかをアピールする
  7. 最後に

はじめに JICA海外協力隊について

JICA海外協力隊は、日本政府のODA予算により、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施している事業です。開発途上国からの要請に基づき、募集を行っています。

募集には短期派遣(数カ月単位)と長期派遣(原則2年)があり、春・秋と年に2回応募のチャンスがあります。複数回応募して合格した方が多数おりますので、あきらめずに何度も挑戦してみましょう。

1次選考では、応募書類、健康診断書、問診表、語学力審査、適性テストなどを提出する必要があります。この段階ですでに、病院で健診を受け診断書をもらい、応募書類の作成などかなりの労力が必要です。

1次選考の結果は、応募者用マイページに合否通知が届きます。

今回は1次選考に合格し、これから2次選考で人物面接・技術面接を受ける方へ向けて、私の経験談を書いていきます。

面接方法 「ウェブ面接」

新型コロナウイルスが流行する前は、JICA指定の会場で行われていたようですが、

現在はウェブ面接となっています。

※2023年現在。応募される際に最新の情報を公式サイトから調べるようにしましょう。

ウェブ面接は、「Zoom」を使用します。応募者用マイページに、面接日時と、後日、面接用URLが送られてきます。面接時にそのURLへアクセスし、実施する流れになります。事前にZoomのアカウント登録を行い、セッティングを行いましょう。当日、スムーズに接続ができるように準備しておくことが重要です。

もちろん、カメラをオンにしてお互い顔が見える状況で行いますので、服装や身だしなみは整えておきましょう。

面接は、「人物面接」「技術面接」計2回行われます。

私が面接した際は、個別面接で、面接官は2名でした。

共通質問事項

人物面接・技術面接の2回とも共通で質問された内容をご紹介します。

「お名前と生年月日を教えて下さい」

面接開始時、最初の質問です。本人確認ですね。西暦で答えるように言われました。

「希望の派遣先以外に採用になった場合でも派遣を希望しますか」

応募書類にも記入欄はありましたが、再確認です。JICAは応募者と要請案件のマッチングを行うため、希望以外の国へ派遣になる可能性もあります。もし希望に変更がある場合はここで伝えましょう。私は少しでも合格率を上げたいと思い、希望以外の要請も希望することを選択しました。

「希望派遣時期に変更はないですか」

こちらも応募書類に記入欄があります。早い派遣時期だと、合格して数か月後には国内での派遣前訓練がはじまるため、在職中の方は休職や退職の調整が必要となります。

「家族や職場などの周囲からの理解は得ていますか」

合格後に、家族や職場の理解が得られず辞退するケースもあるため、確認しているのだと思います。正直に答えましょう。トラブル回避につながるため事前に家族や職場に相談することをおすすめします。

人物面接

人物面接は、指定された期間から日時を選択できました。予約枠があるため、期限間近になると埋ってきてしまうため注意です。

私が受けた時は、希望職種に関係のない面接官2名が対応しました。そのため、専門的スキルよりも、人柄や、志望動機などを中心にみられます。

1次選考で提出した応募書類をもとに質問されます。

「応募動機を教えてください」

応募書類にも入力していますが、再度自分の言葉で伝えましょう。なるべく自分の経験を織り込みながら具体的に話してください。自分の言葉で熱意を持って伝えることが大切です。

「1分程度で自己アピールをしてください」

1分と時間指定をされたので焦りました。時間間隔は身についていなかったので、大体これくらいかな、というタイミングで話を終えました。想定していない質問にはかなり焦りますよね。。

「派遣先では教える立場になりますが、年上の人へ教える際にどのようなことに気を付けようと思いますか」

この質問はどう答えるか本当に迷いました。相手の意見を受け入れつつも、提案する形で意見を述べ、普段からも良好な関係を作るよう配慮する…みたいなことを言った記憶があります(;’∀’)

結構イジワルな質問もされます。

「語学への不安があるようですが、現在、語学で取り組んでいることはありますか」

動画を観て使えるフレーズなどを学んでいますと答えました。私は応募可能ギリギリの英検3級だったため、ここを突っ込まれたのはかなり痛かったです。

「最後に伝えたいことはありますか」

とにかく必要とあれば、どこにでも行きますと熱意を伝えました。笑

自分の短所についてや、あいまいな返答になったときにすかさず突っ込まれたので、一貫した返答と、臨機応変に返答できることが必要ですね。面接終了後、上手く答えられなかったことにしばらく落胆しました。。

技術面接

技術面接では、希望職種の専門面接官と、JICAの面接官計2名個別面接を行いました。

2023年に私が受けた「看護師」の技術面接は、事前課題がありました。

職種によって事前課題があるかどうかは異なります。

事前課題について

事前課題は、Wordファイルに入力する形式で、「派遣された病院の患者の状態から、あなたならどのように介入しますか。〇〇字以内に答えなさい。」というような例題問題でした。なるべく自分の経験を含めること、具体的例を挙げること、開発途上国へ派遣された設定であることを意識して入力しました。私は周囲にJICA派遣経験のある看護師はいなかったので、事前課題があることは知りませんでした。面接時は事前課題について質問されると思いましたが、触れられませんでした。

「どんな経験をしましたか。」

応募書類をもとに職務経験について質問されます。具体的にどのような経験をしたか、学びがあったかなどを問われます。深堀りされるので、事前に突っ込まれそうなところを説明できるようにイメージすることが大切です。

「患者への指導経験はありますか」

私の場合は患者への服薬指導、インスリン自己注射指導の経験を述べました。派遣先では指導する立場となるため、経験が重要視されているようです。

「派遣される場合、病院か地域医療、どちらを希望しますか」

どちらも希望たいところですが、経験から病院を希望しますと答えました。

「感染リンクに関する活動経験はありますか」

開発途上国への派遣になるため、感染に関する知識や委員会などの経験が問われます。私は感染リンクナースの経験はなかったので、COVID19患者の対応や、感染認定看護師の講義を受講したことについて話しました。

「5Sについての活動経験はありますか」

普段、病院では5Sという言葉はあまり使いませんが、JICAの要請内容にはよく出てきます笑

5Sとは、職場環境を整備する活動のことで、「整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)」の5つの頭文字をとり5Sと言われています。

これは暗記必須です。順番や意味も理解するようにしましょう。

「学生の実習指導経験はありますか」

病院で看護学生の実習指導を経験したことがあるか問われました。

「母子関係の経験はありますか」

開発途上国において、産婦人科小児科領域の看護、保健指導経験は重要視されるようです。それに関する要請も、多かったため、経験がある方は有利になるでしょう。

「子供の栄養状態について何で評価しますか」

私は小児科の経験はほとんどないので、どう答えれば良いか焦りました。BMIや体重など、大人でも同じことを答えてしまい、小児特有の評価基準は述べられませんでした。

「あなたの強みについて教えてください」

今までの看護師経験を通しての自己PRを行いました。

2次選考を受けてみて感じたこと

実際に2次選考での面接を受けて私が感じたことを述べていきます。

事前準備をもっとすれば良かった

予行練習をあまりしないまま本番に臨んでしまいました。できたら経験者から話を聞く、家族などに頼み面接練習をするなど、周囲の協力を得た方が良いです。私は周囲にJICA経験者がいなかったため、公式ホームページからオンライン説明会と、経験者(OB)とのオンライン面談に参加しました。得に経験者との面談は、金銭や面接時の裏事情なども教えてもらうことができたので、価値あるものだと思いました。笑

しかし、いざ本番となると、緊張してしまい言語化するのは大変難しいです。さらに自分が準備していない質問が来ると、スムーズに返答することができませんでした。暗記の返答ではなく、自分の信念や、志望動機の軸をブレずにイメージすることが大切だと感じました。

面接日は夜勤明けを避ける

失敗したなと思ったことは夜勤明けの日に人物面接を申し込んでしまったことです。夜勤勤務のある職場に勤めている看護師は多いと思います。

自分では意識していなくても、睡眠不足や判断力の低下で質問にすぐに答えられず、あいまいな返答になってしまいました。今でも面接日の選択をミスってしまったなと後悔しています。。

ウェブ面接であっても、体調を万全にして挑むようにしましょう。

感染や母子に関する経験が問われる

派遣される開発途上国では、衛生環境が日本に比べ確保されていないことが多いです。また、母子への看護、子どもの性教育などについての要請も多く見受けられます。そのため、面接でも感染看護に関すること、小児科、産婦人科領域について複数質問されました。要請にもよりますが、これらの経験があった方がより有利だと感じました。

自分が希望要請にどれだけ適任なのかをアピールする

ここが重要です。

職種ごとの要請が何件あっても、JICA側は応募者と要請がマッチングしなければ合格させません。過去の合否データを見ると分かりますが、例年、応募人数が多くても合格者は要請件数より少ないです。いかに自分が希望要請に適任なのかをアピールすることが重要だと思います。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。

1次選考に合格しただけでも、素晴らしいことだと思います。

面接で100%の想いを伝えることは難しいと思いますが、自分がJICA協力隊として貢献したい、要請に適任であるということをアピールしましょう。

1人だけではなく、なるべくJICA経験者からも話を聴いて事前対策をしましょう。

きた子
きた子

みなさんが合格して、JICA海外協力隊の派遣隊員としてご活躍することを祈っております!

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